
約13万m2もある広大な
旭硝子船橋工場跡地の再開発がようやく始まる.

2010年11月15日開催された
第106回船橋市都市計画審議会で一部あきらかになった.

船橋市都市計画審議会は,学識経験者や住民など20人(男性17人,女性3人)の委員で構成され,
船橋市が決定する
都市計画について調査や審議するものだ.

旭硝子船橋工場跡地の案件は,まだ[原案の縦覧]の段階で,今後[案の縦覧]=>[都市計画審議会]=>[千葉県知事の同意]を経て[告示(永久縦覧)]となる.


その原案では,10階クラスの集合住宅(マンション)が何棟もできるようだ.

都市計画道路
3-3-7南本町馬込町線ぞいには,医療機関もできるようだ.

だが,今回の
都市計画には
小学校用地は組み込まれていなかった.
▼ピンクが,既存
小学校の半径500m円だ.


船橋山手地区は,
工業地域であるため,この地区には
学校や病院,公園がほとんどない.

特に,
小学校は空白地帯になっている.

山手地区の
小学校は選択制となっているが,大型マンションがつぎつぎに建設されたため,どこの
小学校も教室が不足している.
▼青い丸の部分に
小学校ができれば,問題は解決するわけだが...


比較的教室に余裕がある
市場小学校までは,最短で 2.1km もあり,大人の歩行速度で 26分もかかる.

1958年(昭和33年)に公布された「義務教育諸学校等の施設費の国庫負担等に関する法律施行令第4条1項2号」では,「小学校児童 4km,中学校生徒 6km を最高限度とすることが適当」としている.

だが,あくまでも最高限度であり,地理的特性や歩道の整備などの条件,児童生徒に与える影響を考慮して
通学距離の基準を定めるとしている.

船橋市が作成した「
山手地区のまちづくりパンフレット」の範囲(工業地域)にも入っていない地区として,まだ利用目的が明確になっていない場所がある.

起業家育成を目的とした
ベンチャープラザ船橋(中小企業基盤整備機構)の隣の土地(第1種住居地域)だ.

旭硝子船橋工場としても使っていた場所でもあり,今回の
都市計画変更にいれてもよかった部分でもある.

入れなかったということは,高さ 20m 以下の建物しか建てられないということになる.

逆に,へたに
都市計画変更審議に入れてしまうと,場合によっては
都市計画確定までの間,手を付けられなくなってしまうこともある.

そのようなことを避けるために,あえて
都市計画に入れなかったものと思われる.
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船橋小の建て替えでも、児童の受け入れをします。(かなりもめてます・・・)
その上、山手地区の児童の受け入れ?
中学校はどうするのか分かりませんが、
児童数が少ないからって、なんでもかんでも市場小にってどういうこと?